国交省白書2007をざっと見てみました。
「 第1節 地域に対する国民の意識」のなかで、次のようなことが書かれていた。
-------------------------------------------------------------
最後に問11として、活力ある地域の実現のために、地域住民自身が今後積極的に取り組むべきだと思う分野について尋ねると(複数回答)、全体では、「子育て支援」、「高齢者との交流・支援」、「防犯・防災活動」が上位を占めた。都市規模別に特徴を見ると、16大都市では「防犯・防災活動」、その他の市では「子育て支援」、町・村では「高齢者との交流・支援」がトップとなっている。また、町・村では、「商店街の活性化などにぎわいのあるまちづくり」と回答する割合が、相対的に高くなっており、にぎわいを望む意向の強さが、ここでもうかがわれる。
また、第2節では 「少子化社会の子育て環境づくり(「巣づくり支援」)」について述べられている。
1)新婚・子育て世帯に適した住宅確保の支援
新婚・子育て世帯向けのゆとりある住宅の確保等のため、住宅金融公庫の証券化支援事業等により住宅取得を支援しているほか、特定優良賃貸住宅制度、都市再生機構の民間供給支援型賃貸住宅制度等により良質なファミリー向け賃貸住宅の供給を促進している。また、高齢者が所有する戸建て住宅等を円滑に新婚・子育て世帯に賃貸するため、平成18年10月から、高齢者の住み替え支援制度をモデル事業として実施している。
さらに、仕事と育児の両立のためには、保育サービスの充実が重要であることから、大規模な公共賃貸住宅の建替え時に、保育所を始めとする社会福祉施設等の一体的整備を原則化するなど、子育ての支援を行っている。
(2)子どもがのびのびと安全に成長できる環境づくり
1)安全・安心な歩行空間の形成
子どもの事故を防止し、安全・安心な歩行空間を形成するため、通学路の歩道整備等による歩行者優先のみちづくりを推進している。
また、交通事故が多発している地区を警察庁と国土交通省が「あんしん歩行エリア」として指定(平成15年7月に796箇所)し、都道府県公安委員会と道路管理者が連携して面的・総合的な事故抑止対策を推進している。
2)都市公園における遊び場の安全対策の推進
都市公園における遊具については、「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」を取りまとめ、各施設管理者への周知を図るなど、安全確保に努めている。
(3)育児しながら働くための支援等
1)テレワークの推進
情報通信機器を活用し、時間と場所に制約されない柔軟な働き方を可能とするテレワークは、職住近接の実現による通勤負担の軽減のみならず、特に育児、介護、障害等の個々の事情を抱える人にとっては仕事と家庭の両立ができる働き方として広がってきており、社会的な期待や関心も大きい。
平成17年度に国土交通省が実施した調査によれば、週8時間以上情報通信機器を活用して、職場以外で勤務した人の就業者全体に占める割合は10.4%(14年度調査では6.1%)となり、テレワークが着実に広まってきていることがうかがえる。
今後一層のテレワークの推進を図るため、国土交通省では平成18年度に育児等の負担を抱える職員を対象にテレワークの試行実験を行い、テレワーク導入に際しての課題整理を行った。
2)育児支援輸送サービスの推進等
自宅から保育所、学校等への子どもの送迎をタクシーによって行う育児支援輸送サービスの需要が増加している。子どもを狙った犯罪が増加する中、登下校時の安全確保を図る観点からも、学校等から直接乗車可能(ドア・ツー・ドア)なタクシーの役割が期待されている。このため、輸送サービスを行うタクシー運転者に対する一定の講習カリキュラムの策定等、利用者のニーズに的確に対応した輸送サービスの普及・定着を図るための施策について検討している。
また、マタニティマークによる、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するため、鉄道・バス事業者の協力の下、主要駅等においてポスターの掲出等を行った。
以上、下記HPより引用
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h18/hakusho/h19/index.html
-------------------------------------------------------------
今年の課題は、ここが原点でしょうか?
国交省の意気込みでしょうか?
そして、ここに今年の課題のポイントになる部分が隠されているのでしょうか?
PR